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三次の地域情報サイト「まいぷれ」三次市

連載:みよし街並み歴史散歩 その42

株式会社 菁文社

 弊社が2007年(平成19年)に発刊した「みよし街並み歴史散歩(三次・十日市・八次・酒屋 編)から一コラムづつ連載します。
三次の再発見があるかもしれません。
 なお、三次市は周辺町村との合併以後大きく変わりつつあります。発刊時期とのずれがあることはご了承ください。
  この「みよし街並み歴史散歩」は、B6判の単行本です。お求めは小社 TEL(0824)62 3057 または 三次市内の書店へご注文ください。

 【上新町(かみしんまち)・上本町(かみほんまち)】 どちらも今は現行の行政地名ではなくなっています。しかし「上新町交差点」のように色々なところでいまも生きています。上新町(下本町や下新町も同様)を歩いてきづくことは、カーブがいたるところにあり、勾配も定かでありません。これは、その昔、馬洗川の自然堤防の上に自然発生的に生まれた集落が、そのまま成長発展をして今日の市街地になったことをよくあらわしています。その意味では戦後に造られた中央通りなどとは道の性格が全くちがいます。
 東京堂帽子店の前にある小さなお宮は胡神社で、上新町の商売繁盛を願って寛政年間(1789〜1801)に勧請されたものです。本町(ほんまち)のものは今は厳島神社の境内にあります。
 旧沖長書店の横に路地があります。この路地は、三次警察署の所で天神通りと分かれ、中央通りを横切って六本気神社の横から来たもので、前の井上薬店の横へはいり、七日市河原へ達していたものです。この道は古く中世の定期市、七日市へ通う道だったのです。このような、酒屋町辺りから降りて原村を横断するルートは他にもあったらしく、いまでも十日市町の中にいくつかの道を指摘することができます。

【厳島神社】 この神社は〝弁天さん〟の名前で親しまれてきました。勧請は江戸時代、寛永年間(1624〜44)に羽出庭(はでにわ)村(三次市三和町)から移されたものです。四七・七水害までは長く巴橋のたもとに鎮座していました。しかし馬洗川の堤防の改修で移動を余儀なくされ、この地に移されたのです。
 このお宮の最大の祭は、夏祭りの管弦祭で〝おかげんさん〟の名で親しまれてきました。古式を残している祭典は厳粛かつ神秘的で、その上、御座船(ござぶね)も出るにぎやかなもので、かつて、この祭りに繰り出す人出は三次地方の年中行事では最大といわれ、バス会社も鉄道も臨時便の運行をしていました。
 厳島神社の数軒西隣りにある小さなお宮は愛宕(あたご)神社です。これは火災防止の神様です。
 神社の前の小出(こいで)家は明治以来の素封家です。中学時代の倉田百三が、この家の年上の小出豊子さんに恋心を抱き、ついにプロポーズした話は有名です。しかしこの恋は稔りませんでした。
 十日市郵便局の西側で通りは土手から来た市道と交わります。ここからは昔の本町です。
 「原村役場跡」という小さな石柱が立っています。原村は大正6年(1917)、十日市が町制を施く以前の村名です。本町は巴橋通りまでが上本町で、そこから天神通りと交わる交差点までが下本町と呼ばれていました。本町は中世に、定期市の十日市から始まった所で、いわば十日市町のルーツです。
 上本町のほぼ中央に中瀬旅館があります。その北隣の行止まりの市道が元厳島神社への参道であり、巴橋への近道にもなっていました。その上、境内の入り口に東座という邦画専門の映画館がありました。東座(あずまざ)は明治・大正時代は弁天座といい、三次劇場(大西座・三次町)と並んで町民の娯楽の殿堂でした。

【巴 橋】 二つの町をつなぐ大きな橋で、朱色のアーチ型が水面に映る景色は美しく、新しい三次市になっても三次のシンボルであることに変わりはありません。今の橋は「四七・七洪水」の後、堤防のかさ上げが行われ、橋も市民のアイディアを取り入れて新しいものに架け替えられたのです。昭和58年(1983)12月の完成です。堤防が高くなった分、橋の高さも以前のものより2.2メートルも高くなり、周りの町の様子も大きく変わりました。この巴橋は、初代の巴橋(明治22年・1879)から数えると3代目(2代目は昭和13年・1938)ですが、初代の橋が木造であったために、大正から昭和初期にかけて欄干を鉄製にしたり、橋の路面を舗装したりして大きな改修をしています。従って実質的には、いまの橋は4代目の〝顔〟ということになります。
 巴橋通りは江戸時代には狭い路地があり、岩神小路(いわがみしょうじ)と呼ばれていました。橋のないこの時代には、三次町へは渡し舟が通っていました。この小路の先に岩神渡しという渡し場があったのです。

◇   ◇   ◇

・・・つづく

基本情報

名称株式会社 菁文社
フリガナ株式会社 菁文社
住所728-0023 三次市東酒屋町306-46
アクセス国道375号線三次工業団地口交差点より北へ850m
電話番号0824-62-3057
ファックス番号0824-62-5337
メールアドレスgeibigrf62-3057@seibunsha-f.com
営業時間8:30~17:30
定休日土・日曜、祝日
駐車場あり
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