連載:みよし街並み歴史散歩 その14
株式会社 菁文社
弊社が2007年(平成19年)に発刊した「みよし街並み歴史散歩(三次・十日市・八次・酒屋 編)から一コラムづつ連載します。
三次の再発見があるかもしれません。
なお、三次市は周辺町村との合併以後大きく変わりつつあります。発刊時期とのずれがあることはご了承ください。
この「みよし街並み歴史散歩」は、B6判の単行本です。お求めは小社 TEL(0824)62 3057 または 三次市内の書店へご注文ください。
住 吉 町 ―松原通りから横町を歩く―
近代に入って、商店街として栄えた松原通りから、通称「横町(よこちょう)」へ入ります。短いコースですが話題のある町筋です。近郷に無い大きな本堂の照林坊、山門は古建築、細部の意匠をよく残していて見るべきものがあります。一方、大繁盛した横町の市場や三次劇場(大西座)の跡には何も残っておりませんが、三次の近代を語るとき無視できない存在ですので、位置だけでも見ておきましょう。
【松原通り】 巴橋西詰の停留所を起点に、今回は北に松原通りを進みます。先ず巴橋西詰下流側のこの辺りは、前述しました旭町堤防にある常夜灯が設置されていたところです。
左側の白い建物は宮脇写真館です。昔は、現在のように全自動のカメラが普及し携帯電話にまでカメラが組み込まれている時代と異なり、記念写真は写真館のスタジオでの撮影が一般的で、写真館での撮影は現代よりもずっと多かったのです。
人生の節目での記念写真は勿論のこと、親戚が尋ねてきても、旧友に会ってもすぐに「写ろうか」ということになり、スタジオでポーズをつけてもらって写ったものです。明治・大正・昭和初期の写真が妙に気取ったポーズをとっているのは、本人のこのみもありますが、フィルムの感度が低くストロボも無い時代、じっとして固まる必要があったのかもしれません。
住吉町と旧三次劇場前にも写真館がありましたが、戦後しばらくして廃業、三次町では宮脇写真館だけとなりました。当時の写真館は、ラボ(現像所)へ送るカラーの時代と違って、撮影技術だけでなく暗室での現像焼付けなど、写真製作技術が強く問われる時代でした。宮脇写真館は三次での開業以来、技術的にも信用が高く、一方、昭和初年すでにアマチュアカメラサークル「写そう会」の拠点でもありました。
少し行くと松原稲荷通り(大正町)の入り口がありますが、その角に三階建ての旧「松屋旅館」があります。今は旅館ではありませんが、上階の手すりに凭(もた)れ、松原越しに馬洗川の鵜舟のかがり火を眺めている酔客の浴衣姿も懐かしく思い出されます。
続いて佐々木玩具店があります。昭和一桁生まれには懐かしい店です。玩具にも旬(しゅん)があり、ぽかぽか日向(ひなた)の恋しい時期には、「日光写真」が売れ筋でした。戦前の子どもたちは、松原のサーカスと日光写真と、どちらにしようかと小遣いを握り締めて悩んだものです。
・・・つづく
基本情報
| 名称 | 株式会社 菁文社 |
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| フリガナ | 株式会社 菁文社 |
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| 住所 | 728-0023 三次市東酒屋町306-46 |
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| アクセス | 国道375号線三次工業団地口交差点より北へ850m |
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| 電話番号 | 0824-62-3057 |
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| ファックス番号 | 0824-62-5337 |
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| メールアドレス | geibigrf62-3057@seibunsha-f.com |
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| 営業時間 | 8:30~17:30 |
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| 定休日 | 土・日曜、祝日 |
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| 駐車場 | あり |
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