連載:みよし街並み歴史散歩 その13
株式会社 菁文社
弊社が2007年(平成19年)に発刊した「みよし街並み歴史散歩(三次・十日市・八次・酒屋 編)から一コラムづつ連載します。
三次の再発見があるかもしれません。
なお、三次市は周辺町村との合併以後大きく変わりつつあります。発刊時期とのずれがあることはご了承ください。
この「みよし街並み歴史散歩」は、B6判の単行本です。お求めは小社 TEL(0824)62 3057 または 三次市内の書店へご注文ください。
【旭町の思い出】 旭町通りで、三次市歴史民俗資料館の裏口あたりの歩道に石垣が残してあり、車道をはさんで真向かいに、地下の古い石垣を見せるようにした施設があります。新大堤防を兼ねた旭町公園の一部ですが、これが古い堤防の西城川に面した側の石積みの一部であり、先に述べた歴史民俗資料館側に残されているものは堤防の町側の石垣の一部です。
この堤防は胡町から住吉町まで水平に延びていましたが、沖積地である町の地盤に高低差があるので、内側の石垣の高さは上流の胡町の数10センチから住吉町の4メートルばかりまで徐々に高さを増していました。
土手の上は普通車がやっと通れるほどの道で、川の側に家が建ち並び町筋となっていましたが、町側は桜並木でした。そして石垣の下にも並行して細い道があり、上下の通りをつなぐ石段がところどころにありました。言わば一つの通りの真ん中に桜並木があり、それを境に道が上段と下段に分かれているという、独特の趣を持った街でした。
川側に並んだ家は、道路から見れば二階家で、川から見れば三階建てといった造りが多く、大きな料亭が集中し、検番(けんばん/芸者屋の取締まりをするところ)も、ここにありました。大正7年(1918)に料亭「満川楼(まんせいろう)」が三次で初めてのビヤホール「朝日軒」を開業、また大正12年(1923)には料亭「常盤楼(ときわろう)」が「ときわカフェ」を新設するなど、県北では珍しく大正ロマンただよう街だったのです。
西城川を下る鵜舟のかがり火が潤(うる)む夕暮れにグラスの酒を呷(あお)る人、馴染(なじ)みの芸者の酌で寺戸の落雁を眺めながら杯を傾ける人、街路には2階から三味の音が漏れ聞こえ、芸者を乗せた人力車が行き交う……そんな古い映画の一齣(ひとこま)のような情緒ある街だったのです。
アララギ派の歌人中村憲吉も、情緒溢れる旭町の風情を、
土手桜妓楼(ぎろう)に沿いて咲きあがり花の上より三味の音おこる
と詠んでいます。
(昭和6年『軽雷集以後』)
・・・つづく
基本情報
| 名称 | 株式会社 菁文社 |
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| フリガナ | 株式会社 菁文社 |
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| 住所 | 728-0023 三次市東酒屋町306-46 |
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| アクセス | 国道375号線三次工業団地口交差点より北へ850m |
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| 電話番号 | 0824-62-3057 |
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| ファックス番号 | 0824-62-5337 |
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| メールアドレス | geibigrf62-3057@seibunsha-f.com |
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| 営業時間 | 8:30~17:30 |
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| 定休日 | 土・日曜、祝日 |
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| 駐車場 | あり |
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