連載:みよし街並み歴史散歩 その8
株式会社 菁文社
弊社が2007年(平成19年)に発刊した「みよし街並み歴史散歩(三次・十日市・八次・酒屋 編)から一コラムづつ連載します。
三次の再発見があるかもしれません。
なお、三次市は周辺町村との合併以後大きく変わりつつあります。発刊時期とのずれがあることはご了承ください。
この「みよし街並み歴史散歩」は、B6判の単行本です。お求めは小社 TEL(0824)62 3057 または 三次市内の書店へご注文ください。
【恵比須神社界隈と胡子講大売出し】 本通り商店街が一年中で最も多くの買い物客を集めたのが胡子講大売り出しでした。この神社の祭りは11月20日で、大売り出しは、この日を中心に三日間行われていました。胡子講は「誓文払い」ともいわれます。これは、商人たちの商売上の約束=誓文を、この売り出し中に限っては破棄して、お客に対してどんなサービスをしても許されるという意味からきたものです。
しかしお客にとっては、この大売り出しの意義は、冬の到来に備え、できるだけ安い品物をたくさん買って準備するのが目的でした。近郷近在から押しかける買い物客は「肩がふれあい、負うたビク(竹で編んだ背負い籠)が邪魔になる」ほどで、通行もままならないほどでした。
呉服屋、反物屋、陶磁器屋が特に繁盛で、これらの店では見切り品を戸板に載せて店頭に並べ、呼び込みをしました。店のサービスも尋常ではなく、ぜんざいや肉入り汁を客に振る舞ったり、煮売屋(にうりや/飲食店)と連携して各種の食券を配っていました。
松原公園では恒例となっていた見世物興行があり、空き地ではさまざまな露店が出ていました。住吉町や太歳町など煮売屋が多い町でも買い物客が大入りとなり、夕方近くになると品切れで店をしまうほどでした。
神社裏には浄土真宗本願寺派の古刹・専法寺があります。天正年間に上里村の中所(なかぞ)からこの地に移ってきた寺院です。プロ野球広島東洋カープの梵英心(そよぎえいしん)選手はこのお寺の出身です。
松本玩具店は松原通りの佐々木玩具店とともに三次人形の販売店です。衣料品店の中村ストアーは最近閉店しましたが、十日市のCCプラザで大規模に営業されています。なお店主の中村武士さんは県史跡運甓居(うんぺききょ)の所有主です。
松本玩具店の南側の小路が万光小路です。
・・・つづく
基本情報
名称 | 株式会社 菁文社 |
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フリガナ | 株式会社 菁文社 |
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住所 | 728-0023 三次市東酒屋町306-46 |
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アクセス | 国道375号線三次工業団地口交差点より北へ850m |
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電話番号 | 0824-62-3057 |
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ファックス番号 | 0824-62-5337 |
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メールアドレス | geibigrf62-3057@seibunsha-f.com |
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営業時間 | 8:30~17:30 |
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定休日 | 土・日曜、祝日 |
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駐車場 | あり |
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