連載:みよし街並み歴史散歩 その19
株式会社 菁文社
弊社が2007年(平成19年)に発刊した「みよし街並み歴史散歩(三次・十日市・八次・酒屋 編)から一コラムづつ連載します。
三次の再発見があるかもしれません。
なお、三次市は周辺町村との合併以後大きく変わりつつあります。発刊時期とのずれがあることはご了承ください。
この「みよし街並み歴史散歩」は、B6判の単行本です。お求めは小社 TEL(0824)62 3057 または 三次市内の書店へご注文ください。
【内町と大工町】(西町と大工町) 「内町」という呼び方は、三次浅野藩当時は大きい範囲の呼び方で、五日市・内町・十日市を「三次町方三ヶ町」と呼びました。各町には更に小さい町名があり、内町の中は西町と大工町でしたが、近代になって西町部分を内町と呼び、西町という町名は使われなくなりました。「西町」の町名は町並みの西よりの部分なので名付けられたもの、「大工町」は照林坊が高宮から移転したのに従って大工が移り住んだことや、三次浅野藩時代にはこの辺りに作事場(さくじば/建築作業場)があったことから、他所よりも建築関係の職人が多く居住していたことによるものといわれています。
内町は商店街で戦前は荒瀬外科や堀江女学院などもこの通りにあり、昭和30年代頃までは商店が多く残っていて賑やかな町でした。三江線のガードを潜り、少し歩くと大内通りとの交差点に出ます。この通りは大正15年(1926)に太歳町から内町まで開通したので、両町の名前を一字ずつとって「大内通り」と命名したのです。当時の大内通りは内町まででしたので、ここはT字型の三差路でした。
【中通り―大工町・西中町・西本町】 大内通りを渡って更に進むと大工町に入ります。突き当たりは南北に走る通りとT字型に交わります。この右角、現在島呉服店のある位置に、戦後しばらくの間、三次町の郵便局がありました。島呉服店の南隣は日本舞踊花ノ本流の宗家花ノ本寿宗匠の邸宅です。花ノ本寿宗匠は三次の出身(もと旭町にあった老舗常盤楼、後常盤荘)です。
三差路に戻って左折しますと「中通り」に入りますが、本通りと平行して西側にあるので、本通りの町名に対応して上から「本町」に対して「西本町」、「中町」に対して「西中町」、「八百屋町」に対して「大工町」と言った具合に町名がつけられています。
・・・つづく
基本情報
名称 | 株式会社 菁文社 |
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フリガナ | 株式会社 菁文社 |
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住所 | 728-0023 三次市東酒屋町306-46 |
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アクセス | 国道375号線三次工業団地口交差点より北へ850m |
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電話番号 | 0824-62-3057 |
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ファックス番号 | 0824-62-5337 |
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メールアドレス | geibigrf62-3057@seibunsha-f.com |
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営業時間 | 8:30~17:30 |
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定休日 | 土・日曜、祝日 |
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駐車場 | あり |
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