連休中に急に見えにくくなったと来店されるお客様が何人かいらっしゃいました。

レンズをみると写真ほどではありませんがこんなもやもやが出ています
これは業界用語（？）でいうクラックというやつです

プラスチックレンズは中心にレンズ基材がありその基材を保護するためのハードコート層、その上に反射防止コート、そして一番表面に撥水コートと何層かのコーティングがされています
このレンズの元となっている基材は有機質で高温になると膨張しますが、無機反射防止コートは基材ほど膨張しません。よって熱の影響を受け基材が膨張してしまうとコーティングがその膨張に引っ張られて地割れのようにひび割れができ、それが無数に出来ることで『ぼやけて見える、なんだか見えにくい』になってしまうんです。

一度こうなったら直せないのでレンズ交換するしかないです
ほっとくと亀裂からコーティングが剥げてきてさらに悲惨なことになってしまいます
連休中になぜ同じ訴えの方々がいらっしゃったかというと・・・

共通するのは『とんど』でした

連休中に地元地域の行事でとんどを行うところが何箇所かあったんでしょうね
大人の身長より大きなモノが燃えるんですから火も大きく、風向きや立ち位置で
不運にもレンズにクラックが入ってしまったんではないかと・・・

これを見てとんどだけではなく熱に弱いことをもっと知っていただけると幸いです